2021年展示会を終えて

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11月13日、21日、22‐28日の展示会、そして靴の販売をすべて終えました。

まずはご来場くださった方、靴を購入いただいた方、グッズを購入いただいた方、今まで動画の視聴等含め僕の活動をフォローしてくださった方へ最大限の感謝をお伝えしなくてはなりません。

本当にありがとうございました。

そしてこれからもさらに大きく広く活動していきたいと思っておりますので引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。

目次

やっと始動

ということで、

一旦全部終わりましたあ!

つかれた、ほんとに。

(今日はだらだらと書き連ねようと思いますのでご容赦を)

7月ごろにKhish the Work のブランドを発表し、かわぐつのケン新チャンネルを始めたのですが、

まだ半年経っていないとは、、驚きです。

実は7月の時点の予定では10月半ばに靴の販売はできるかなと思っていました。

実際その時の記事にはそう書いてあります。

完全に見誤りました。すみませんでした。

途中TV撮影とくっきーシューズという新たな課題が出現した分の遅れもありましたが、もしそれがなくても10月半ばには無理でした。なかなか中長期の予定を正確に組むのは難しいです。

結果的には実際の販売は12月の頭になってしまいましたが、皆さん温かく見守ってくれて本当に良かったです。

ありがとうございました。

 

7月から9月くらいまでは(バイトもありましたし)ペース的にはそれなりの感じでやっていましたが、10月に入って本格的に色々決める必要が出てきたり、材料の調達の期限があったり、色々なスケジュールがはっきりと見えてくると、これはなんだかやばそうだと気づきました。

そこから徐々に余裕がなくなり、11月の半ばの展示会直前は、靴の仕上げ、各種打ち合わせ、コラボ動画の撮影、編集、各種お知らせ、展示準備、グッズ製作、等大変なことになっておりました。(笑)

絶対終わらせてやる、というか絶対終わらせるしかない、と強迫観念に駆られながら頑張りました。

忙しいアピールはなんかダサいのであんまりしたくないのですが、この時期だけはマジで大変だったので、皆さんに知ってほしくて書いちゃいました。許してください!(笑)

 

とまあそんなことはいいのですが、

とにかく今回、自分の靴ブランドKhish the Work を始動させ、自分の靴を誰かに買ってもらうこと、つまり「靴職人」になれたことが何よりの喜びです。

職業の名前、肩書的なものは個人的にはどうでもいいのですが、僕は一般的に(世間的に)靴職人と呼ばれる職業の方々の作る靴と、その靴(作品)に向きあう姿勢を尊敬しています。そういう方々と同じラインに自分も一歩踏み込めたのではないかと思い、そういう意味で「靴職人」になれたことが嬉しいのです。

靴を作り始めて二年、靴の動画更新を始めてから一年半、長いようで短い道のりでした。やっとスタートラインです。

わからないことだらけ

僕は靴職人ですが、靴を作ること以外にも、それにまつわる色々な事をやっています。

デザイン、製作、ブランド、撮影、編集、等基本的にすべて自分で行っています。

それぞれ何が正解なのかわかりません。というか正解はないんだと思います。

ただそれぞれについて参考にすべきものはあるので、それらを学んで組み合わせて自分のものとして発信しようとしています。その内容や発信の仕方については試行錯誤を重ねますし、今もその途中です。

それは正解が分からないだけならまだいいんです。自分で正解を決めて試せばいいだけですから。

 

でも困るのは「矛盾」ですね。どちらも正解でどちらも正解でないとわかってしまうとき。

矛盾なんて世界にあふれていると思いますが、靴も多くの矛盾を内包しているのです。

僕が販売方法や発信方法、製作方法、値段、業界、社会情勢等いろいろなことを考えた時、

こっちを立てれば、あっちが立たない、ということがほぼすべてのことに起こります。

例えば最たるものはこれです。

履き心地のいいカッコいい靴をみんなに履いてほしい

履き心地のいいカッコいい靴は価格が高くてみんなは買えない

これについて解決策の一部はいくつか思いつきますが、一朝一夕で僕一人がどうにかできる問題ではありません。

こうなったときに僕は考えます。

自分が今できること、且つ自分がやりたいことはどっちか

これが軸になるのですが、まあそう簡単にはいきませんよね。

それでも色々な人から助言をもらいつつ、常に考え得る最善を選択するように努めています。

(自分が今やりたいことだけでなく、将来やりたいことにつながるか、業界的にはどうか、ファンの方から見たらどうか等含めて最善を考えます)

 

やってみた結果、

「ああ、もう少しこうした方がよかった}

「この部分もう少し考える必要があった」

など色々なことが起きるので、その都度なるべく早く軌道修正します。

ひたすらこれの繰り返しです。

 

そういった暗闇を手探りで歩いているような状態の僕にとって、今回の展示会と販売でいただいた皆さんからのフィードバックや反応はとても、とても大きな価値がありました。

考えてるだけでは分からなかった今までの成果を、初めて肌で感じられた気がしました。

分からないことだらけの中から、これは確実に正解だ!と確信できたことがいくつもありました。

展示会期間中は、ご来場いただく皆さんに、「今までやってきたことは間違ってなかったんだよ」と優しく言ってもらえたようで、(実際にそれを表情や言葉に出してくれた方もたくさんいました)体力的には疲れましたが、気持ち的にはテンションがすごく高まっていた一週間でした。

靴の販売

前段の内容にも深くかかわりますが、靴の販売は今回、抽選とオークションという2つの形式をとりました。

二足が抽選で15万円、四足がオークションで15万円スタート、という靴の販売形式としては過去に例がない方法かと思います。

正直ものすごく不安でしたが、結果的に抽選の応募もたくさんいただき、オークションの入札もたくさんいただき、すべての靴を販売できました。

そして何より嬉しかったのは、買ってくださった方々が皆さんいい方だったことです。それぞれの方とメッセージのやり取りもさせていただきましたが、すごく靴が好きで、さらにあなたの作ったこの靴が欲しいんだと言ってくれる方々でした。

もちろんオークションで入札していただきしっかり値段がついてくれたことも嬉しいです。それは僕の製作した靴に対する評価でもありますから。今回落札には至らなかった方々も本当にありがとうございました。

 

今回は6足のみの販売でしたので、欲しいと思ってくれていたのに買うことができなかった方がいることは分かっています。気持ちだけを言えば欲しいと思ってくれた方全員に僕の靴を買ってもらえれば一番いいと思っています。しかし前述のような矛盾もゴロゴロ転がっているので現実的には簡単なことではありません。

それに対して僕がやるべきことは

いつか買ってもらえるときのために常に技術を向上させ、もっといい靴を作り続けること

だと思います。おそらく。

それと

靴を買うこと以外での、靴の魅力(靴作りや磨き、ストーリー等)を発信すること

だと思います。こちらもおそらく!

そして今回のような販売スタイルを次回以降もとるかは未定です。今回のことを踏まえながらまた色々と考えを巡らせているところです。

ちなみに今回販売した6足の革靴はこの価格でご購入いただいたことを記録しておきます。本当にありがとうございました。

No.001 抽選 ¥150,000
No.002 オークション ¥261,000
No.003 オークション ¥312,000
No.004 オークション ¥251,000
No.005 オークション ¥203,000
No.006 抽選 ¥150,000

今後の予定

今後の予定として、まずはYouTubeをメインとした靴の魅力の発信という点で色々なことができそうです。

僕は靴職人である前に靴好きなので、いろんな靴を見てみたいという思いが強いです。職人さんやメーカーさんの工房にお邪魔して靴を見せてもらって色々お話が聞けたらいいなと考えています。

靴の魅力というのは作り手の数だけ存在しますので是非皆さんにそれを知ってもらえたらと思います。

そして靴の製作者だけでなく、材料メーカーや販売店さんにもお話を聞いてみたい!

 

Khish the Workの予定としては、

今後も今回のようなナンバリングした既成コレクションは続け、展示会もまた開催したいと考えています。

そして来年2022年から徐々にビスポークも始めていきたいと思っています。これまで知人や親戚に作っていたビスポーク(木型からその人の足に合わせる靴)ですが一般の受注もしていく予定です。

ただ既成もビスポークも製作数は限られてしまうので、受注方法や販売方法の予定、金額等の予定はまた追ってお知らせいたします。

 

ということで長文になってしまいましたが、展示会と販売を無事終えることができてよかったです。キッシュザワーク、幸先のいいスタートを切ることができました。

皆さん本当にいつも応援ありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。

菱沼乾

靴を持つヤバい人
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