Khish No.015 完成レビュー

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こんにちは。かわぐつのケンです。

この記事では今回製作したNo.015 Wholecut Bearの完成レビューをお届けします。

今年のナンバーズコレクションは、展示会において先着順の購入制となっております。

目次

No.015 Wholecut Bear

No.015
Wholecut Bear
¥330,000(税込)

サイズ : 25.5cm UK7相当
アッパーマテリアル :Wild Bear 羆
ソール仕様 :
 ハンドソーン製法
 ダブルウェルト、ハーフミッドソール、トウブラス
シューツリー : 2ピース ヒンジ式

今回のナンバーズコレクション二足は、八ヶ岳の麓に工房を新しく建て、新たな靴作りをスタートさせたことから、

この山や森の雰囲気をドレスシューズの中に落とし込むというコンセプトで製作しました。

アッパーマテリアルとしては素材感のあるものを使用したかったので、

以前革の魅力にやられ、製作予定もないのに購入していたヒグマ革を使うことにしました。

ヒグマはもちろん野生のみなので、この革は害獣駆除された個体の革をタンニン鞣ししたものです。

ヒグマ革の特徴として、独特のなシボ感と毛穴感があります。

さらにこの革は鞣しによってオイルを多分に含んだものとなっておりますので、

厚みはありながらもとてもしなやかで光沢感のある革です。

この靴はヒグマの質感を最大限に活かすために、デザインをホールカットにしました。

厳密に言えば内側と外側2パーツで構成されているのでホールカットではありませんが、ホールカットにみせるデザインとなっています。

この靴の最も特徴的なディティールは甲から爪先にかけてセンターに配置されたスキンステッチ(シャドウステッチ)です。

スキンステッチは、本来革の表面に縫い目を出さずに強固に革を繋ぎ止める技法です。

革の床面側から糸を通し、表に出さずに革の厚みの中を手縫いします。

このようなシボ感のある革でスキンステッチを行うと、いい意味で糸の通った凹凸感が革の質感に同化し主張しすぎない仕上がりとなります。

わかる人にはわかるような、隠れたディティールです。

そして今回、山とドレスシューズという相反する要素をバランスを持って表現したいと考えていました。

そこで、堅牢ながらも視覚的にエレガントに見えるハーフミッドソールを採用しました。

前足部のコバにはダブルソールの厚みがあり、ウエストにかけてコバ厚が薄くなることで、

ウエストラインが絞られているかのように感じられます。

コバとソールはブラウンに染色し、ワークブーツのようなカジュアル感も表現しています。

爪先には、ヒグマの質感に合わせて鎚起加工した真鍮プレートを装着。

また、ヒールは実用性には欠けるものの、抜群に美しい真鍮釘打ちレザーヒールとなっています。

シューツリーは2ピースでヒンジ式のものを製作しました。

持ち手部分に、つま先と同じく鎚起加工した真鍮を取り付けています。

この真鍮は、素材感に加え色味もヒグマに合わせるように薬品で加工し、黒く染めています。

このNo.15は、既に製作から何十年も経過しているような威容を放っています。

タンニン鞣しの革は経年変化が非常に楽しめます。

ここから光沢感がどのように変わっていくのか楽しみでなりません。

また、こちら1足限定となります。

ご購入希望の方いらっしゃいましたら展示会に足をお運びください。先着順となりますのでご来場時既に売り切れの場合もあるかと思いますがご了承ください。

こちらの靴は展示会で販売後、展示会期中は会場にて展示させていただき、終了後郵送となります。(販売後はお手を触れないよう展示します)

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