毎週火曜日に私、菱沼乾と
動画にもたびたび登場している、私が靴を作っている中学からの友人、二階堂とで行う
「革靴に関するおはなし」を投稿しています。
ざっくばらんに対話形式で投稿させてもらっております。
対話内容についての不明点などコメントしていただければ回答します!
また、トークしてほしい話題などありましたらどしどしコメントください。
できる限りコメントの内容もやっていけたらと思います!
H:菱沼(ケン)
N:二階堂
今までのフィッティングの経験について
N:ビスポークで作ってもらって、この靴ならどこまででも歩いて行けるんじゃないかっていう、今まで革靴にない感覚を味わったんだけどさ。
H:ほう、いいですねぇ。
N:そういう感覚に近いものって自分で靴を作るようになる前に感じたことってある?
もちろん今作ってるのとは比にならないとは思うんだけど。
H:まさに今もフィッティングについては悩んでいて、まだ最高のフィッティングにはたどり着けていないな、とは思い続けてるんだけど。
N:それはそうなんだろうな。
H:既製品の中で自分で買っていて、今思い返しても履き心地よかったって思うのはオールデンのチャッカブーツなんだよね。
アメリカの靴って結構コンフォートで、ビスポークとは全然違うフィッティング(既製だし)なんだけど、優しい感じ。お金なかったときに手放しちゃったんだけど、それはいまだに履き心地よかったな、って思う。
N:へえ~、それは紐靴でしっかり締められるからなのかな。
H:そうだね、チャッカブーツだから多少は足首のホールドが短靴より強かったっていうのもあるかもしれない。それでいて適度なゆとりがあった。
ローファーだといまだに納得できるフィッティングに出会えたことはないね。
N:ローファーは履き口も大きいし、紐で固定できないし合いづらそう。
H:自分で作っててもフィッティングを良くする方向が短靴とはまた違うやり方な気がしてる。
N:なるほど。ローファーって不思議な靴だなって印象を持つんだけど、どうやって産まれた靴なの?
H:スリッポンの靴って、すごく単純な作りだから大昔から色んな場所で履かれてたとは思うけど、貴族が宮廷内で履いてたものが今の原型に近いと思う。
N:でも宮廷内だと脱ぎ履ぎしなさそうなのにね。欧米の家もそうだけど。
H:宮廷内だとそもそも歩かないのかも。貴族だし昔だから間違いなくビスポークなんだろうけど、ルームシューズだからフィッティングはそこまでシビアに作らなくてもよかったのかもね。
N:そもそもフィッティングを気にするという概念もないのかな。
H:ある程度はあると思うけど室内履きにフィッティングそこまで必要ないよね。靴自体もめちゃめちゃ柔らかくて革も使ってないような。ベルベットみたいな素材を使っていたんじゃないかな。今でいうアルバートスリッパってやつ。ちなみに当時は革より布の方(高級生地)が高級だったらしい。
N:ほう、アルバートスリッパ。
H:おそらく元々そういう由来だから足に合わせて歩きやすくって感じではないんだと思う。
N:確かに。そうなると何でローファーって学生が履くものって感じになったんだろうね。
3回目は以上となります。
次回は、今回の続き、学生と革靴の関わりについて「おはなし」していきます。
是非来週もご覧ください!
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