毎週火曜日に私、菱沼乾と
動画にもたびたび登場している、私が靴を作っている中学からの友人、二階堂とで行う
「革靴に関するおはなし」を投稿しています。
ざっくばらんに対話形式で投稿させてもらっております。
対話内容についての不明点などコメントしていただければ回答します!
また、トークしてほしい話題などありましたらどしどしコメントください。
できる限りコメントの内容もやっていけたらと思います!
H:菱沼(ケン)
N:二階堂
大学時代と革靴
H:二階堂は革靴に苦手意識があったって話をしてたけど、大学の間もあまり革靴履いてないよね。履いてるの見たことないかも。レザースニーカーっぽいのを履いてたよな。
N:懐かしいな、レザースニーカー履いてたね。でもトリッカーズのブーツを菱沼から買わせてもらったじゃない。それは履いてたよね。
H:トリッカーズのモンキーブーツね。買わせてもらったというか、半分売りつけたみたいなところあるけどな(笑)
N:菱沼が買ってサイズ合わなくて、俺がサイズ合ったんだよな(笑)
あとルーディックライターのスリッポンは履いてたかな。
H:あー、水色のスエードのね。ヤフオクで安く見つけたから二階堂に買わせたやつな。
N:革靴というかスリッポンって感じでスニーカーに近かったけどな。
H:あれはゴム底だったよね。
N:そう、ゴム底だったけど、踵部分がすり減った時に菱沼に直してもらった記憶がある。
修理屋バイトやってた時の。
H:あー、やってたな。
N:あとは菱沼に魔改造してもらったレザーソールの雪駄、あれはいまだに履いている。(二階堂は和服を着る機会がたまにある)
H:あー、鼻緒を和柄レザーで巻いて、ウェルトもつけてね(笑)。
N:そうそう、それでヒールにはスチールな(笑)
H:そこからビスポークを履いて、革靴ってこんな感じなのか!って驚いたって感じか。
N:そうだね。最初出来上がったのはサンダルだったね。
H:元々ダービーのほうを先に作る予定だったんだけど、夏だからサンダル作成を優先したんだよな。
あのサンダルは一応ビスポークだけどビスポークって感じでもないよね?履き心地は。
N: でも十分いいフィッティングだけどね。裸足で履くときと靴下履いて履くときがあるんだけど、靴下履いた状態だと全く問題ない、ぴったりって感じ。
H:なるほど、あれは靴を作り始めて一年たってないとき、八ヵ月目くらいかな。
その状態でそこそこのフィッティングにはなってたと。
N:そうだね。踵の芯が結構前のほうまで来てるよね。
H:そうそう、だいぶ革靴っぽいサンダルってことで作った。
N:あれ履いてると言われるね、珍しいとかって。
H:ああ、形自体が?
N:そうそう。
H:革靴好きの中ではグルカサンダルって有名なデザインだけど、普通に生活してて履いてる人は見ないもんね。
N:そうね、それこそさっきハルタの話が出たけど、ドクターシューズだっけ。
あれも初めて見たとき珍しい靴だな、と思った。
H:珍しいよね、由来はよく知らないけど。
ドクターシューズっていうぐらいだから医者が履いてたのかな。
N:脱ぎ履きしやすいのと関係してるのかもね。
ああいうのって踵の芯が前までいかないじゃない?
H:芯が前までいくのはロングカウンターっていうんだけど、ビスポークや整形靴特有なんだよね。
N:そうそう、だから菱沼がドクターシューズを作るとしたらどうするんだろう、って。
H:それは芯は短くせざるを得ないよね。芯は長ければいいってものでもないから短くすることもあるよ。
N:まああれもフィッティングを重視するって感じの靴じゃなさそうだもんね。
H:そうだね。楽に履ける感じの靴だから、長時間履いて歩くのには向いていないよね。
N:ほぼサンダルみたいだもんね。
H:そうそう。でも構造的に優秀だな、って思う点があって。後ろと前で分かれてるじゃない?
N:そうだね。
H:ローファーとかで、履き口が狭くて履けない、ってことが起きることがあるんだけどドクターシューズにはそれがない。(フィッティング的には履き口高い方がいいし、デザイン的な意味でそうしてる場合がある)
履き口を高めに作っても、ちゃんと足入れができるっていう構造的なメリットがあると思う。
N:なるほどね、でもドクターシューズは作らなそう?
H:いや、欲しいなとも思うし作ってみたいなとも思う。
N:そうなんだ!思ってるんだね。
H:でも他に作りたいのがいっぱいあるから手が回らない(笑)
N:だろうね。今一番作りたいのは何?
5回目は以上となります。
次回は、今一番作りたい革靴と製靴技術の成長について「おはなし」していきます。
是非来週もご覧ください!
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