革靴に関するおはなし。 第2回-③ 革靴の流行りについて

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毎週火曜日に私、菱沼乾と

動画にもたびたび登場している、私が靴を作っている中学からの友人、二階堂とで行う

「革靴に関するおはなし」を投稿しています。

ざっくばらんに対話形式で投稿させてもらっております。

対話内容についての不明点などコメントしていただければ回答します!

また、トークしてほしい話題などありましたらどしどしコメントください。

できる限りコメントの内容もやっていけたらと思います!

今回は、前回に引き続き今一番作りたい革靴の種類の話から続きます。


H:菱沼(ケン)
N:二階堂


目次

革靴の流行りについて

N:4,5年前はオールデンが流行ってたって話を以前聞いたけど、流行りってどんなもんだったの?

H:今オールデンが不人気になったという訳ではないし今でももちろん不動の人気を誇るんだけど、僕が靴にどっぷりハマってる4、5年前くらいにオールデンのコードバンのレアカラーってやつがすごい流行っててね。

N:うん。

H:オールデンってアメリカのホーウィンってタンナーのコードバンを使っているんだけど、色の種類がいくつもあって。

一番よく出てるのがNo.8っていう、色名でいうとダークバーガンディってやつ。それとブラック。その二つがよく出てて、定番色って感じ。

Alden color: Dark Burgundy
Alden color: Black

で、俗にレアカラーって呼ばれるものがあって、その二色以外の色のことなんだけどウイスキー、マホガニー、シガー、とかの色をつかった生産量が比較的少ないものがある。

それは革を製造する上(タンナーにおいて)で色が薄いと傷を隠せないから、傷の少ない革を使わないとその色は作れない、つまり希少性が高いっていう話を聞いたことある。

そういうレアカラーを集めるブーム(オールデンに限る)があって、ヤフオクとかでもすんごい高かった。中古でも高かったし、新品の昔のが出てくると普通に定価超えてたりした。コレクション性だよね。

様々なコードバン靴(左からAllen Edmonds, F.lli Giacometti, Alden, Vass, Regal Tokyo)

N:すごいね。

H:でも最近オールデンのレアカラーは前ほどは聞かなくなったかな。ちょっと落ち着いた感じする。

最近革靴で流行ってるというとなんだろう。

パラブーツのシャンボードはずっと見るね。

パラブーツのシャンボード
[https://paraboot.shop/products/chambord-nuit]より引用

N: パラブーツのシャンボード。

H:トラッド紳士服からカジュアル紳士服まで、セレクトショップには基本置いてあるイメージ。

N:Uチップのダービー?

H:そうだね。ちょっと革靴のドレスさがなくてリラックススタイルみたいな感じに見受けられるよね。ボテッとしてて、底周りにもボリュームがある。

N:あー、確かに。ボトムスがゆったりしたやつにも合いそうな感じの。

H:そうだね。流行ってるといえばその辺が結構ずっと流行ってるんじゃないかな。

パラブーツは、ソールが独自のものでゴム製でフワフワしてるんだよね。革もどっちかというとそんなに綺麗じゃない革。いい意味でね。

だからデザインもそうだけど、ある意味革靴らしくない、楽な履き心地や見た目があるんじゃないかな。

N:流行りといっても値段帯はオールデンとは全く違うよね。

オールデンのレアカラーを狙ってた人たちがシャンボードに流れるということではないだろうし。

H:それはもちろんそうだね。

N:別需要としてシャンボードが出てきたって感じか。

H:そうそう。どんなスタイルの靴であれ、革靴が人気になるのはいいことだと思う。でも革靴に流行りなんてあってないようなものな気もするけどね。


第2回-③は以上となります。

次回は、革靴制作という流行について「おはなし」していきます。

是非来週もご覧ください!

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