毎週火曜日に私、菱沼乾と
動画にもたびたび登場している、私が靴を作っている中学からの友人、二階堂とで行う
「革靴に関するおはなし」を投稿しています。
ざっくばらんに対話形式で投稿させてもらっております。
対話内容についての不明点などコメントしていただければ回答します!
また、トークしてほしい話題などありましたらどしどしコメントください。
できる限りコメントの内容もやっていけたらと思います!
前回に引き続き、革靴の手入れの頻度や方法について「おはなし」していきます!
H:菱沼(ケン)
N:二階堂
革靴の汚れについて
N:汚れているかどうか、っていうのはこれはもう見た目で判断してくださいって感じ?
H:そうだね。見た目でわかる汚れってあるじゃない。茶色い靴に黒い汚れとか。これはわかりやすい。
でも、見えない汚れで言うと、古いクリームも汚れの一種なんだよね。
N:ニュートラルのクリームとか黒い靴に黒いクリームとかだったら汚れとしては見えなさそうだけどそれでも汚れになりうるのかな?
H:まず、古いクリームって革の表面で固まっていっちゃうんだよね。ケア後にしっかり乾拭きして余計なクリームを拭きとっていればいいんだけど、クリームが多く残ってると埃とかの汚れを巻き込んで固まる。
そうするとその汚れが革から離れてくれないじゃない。
N:がっちりホールドしちゃうわけね。
H:そう、だからぱっと見で汚れていなくても古いクリームをとるためにも汚れ落としの意味があると思う。
N:なるほどね。
H:革用の汚れ落とし液を布につけて革を拭くんだけど、そのとき色落ちしてしまう可能性もある。
染料で染めてる場合とかはガンガン汚れ落としを使うと、汚れと同時に色落ちもしてしまう。
N:手染めとかでもそうなのかな。
H:ボックスカーフやガラスレザーに比べたらかなり色落ちしやすい。
N:逆に履いててどこかに擦ったりして色が落ちてしまう場合もあるじゃない。
H:あるね。
N:そういう場合の手入れは色付きのクリームで補色する形でいいのかな。
H:そうだね、靴だったらそれでもいい。
ただ鞄とかの場合、色付きのクリームで補色すると服に移っちゃうことがある。
靴クリームの定着力ってそこまで強くないんだよね。
N:確かに。
H:だからそういう時は、修理屋さんに出すのがいいかも。
補色のサービスとかがあるから。
N:修理屋さんの補色サービスは何で補色してるの?
H:革用の補色用のクリームというか、顔料ベースのペイントみたいなのがある。
N:それは色落ちも色移りもしないんだ。
H:基本そうだね。あと補色とかを行う場合本体に合わせて色を調合して塗るからいいよ。
がっつり擦って色ぬけしてしまった場合とかは靴でも修理屋さんにもっていったほうがいいかもね。
N:実際最初に作ってくれた靴は、つま先がちょっと当たったりして色ぬけした部分をオレンジのクリームで補色してる。
H:それはいい味わいの色抜けになってそうだね。
N:屈曲する部分はニュートラルのクリームを塗っているから、ちょっとグラデーションっぽくなってきてるね。
H:おお!場所によってクリームの種類変えてるんだ!手間かけてますね!
屈曲するところは逆に色ぬけしていい感じになってくるよね、傷じゃないから。
N:そうだね、ちょっとずつグラデーションが濃くなってくるのも見ていて楽しい。
革靴に関するおはなし第三回は以上で終了です。ありがとうございました!
お楽しみいただけたでしょうか。
次回からはまた、テーマを変えて革靴に関する話をまったり繰り広げていきたいと思います。
第四回目の①は、「革靴と映画」について「おはなし」していきます。
是非来週もご覧ください!
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